ネット経由のお問い合わせで受注実績あり!信頼性の高い洗浄機・液をご提案



『炭化水素系洗浄でここまでキレイに洗えるとは!』といったご感想をお聞きしております

洗浄テストを実施すると、多くのお客様からこのような感想をいただいております。
塩素系溶剤のような溶解力の優れた洗浄液をお使いのお客様も、炭化水素系洗浄の洗浄性能にびっくりされます。
たとえば、一般的にトリクロロエチレンや塩化メチレンといった塩素系溶剤のほうが炭化水素系洗浄液より洗浄力が優れています。ただし、洗浄機や洗浄液の仕様を工夫することによって、場合によっては塩素系溶剤等よりもキレイに洗えることが多々あります。

ただし、すべての炭化水素系洗浄機・洗浄液が有能というわけではありません!

世の中には、たくさんの種類の炭化水素系洗浄機・洗浄液が製品化されています。
ただし、それぞれの性能は大きく異なります。塩素系溶剤や臭素系溶剤等の洗浄機・洗浄液に比べると、炭化水素系洗浄のほうがそれぞれの性能の開きが大きいです。
よく聞く話ですが、ある洗浄機メーカーで実施した洗浄テストで失敗してしまい、炭化水素系洗浄の洗浄力は弱いと決め付けてしまうお客様もいらっしゃいます。


お客様の洗浄条件に合わせて信頼性・安全性の高い洗浄機をご提案

お客様が数ある洗浄機メーカーの中から、御社の洗浄にピッタリあった洗浄機メーカーや洗浄液を見つけ出すのは簡単ではありません。
三恵は過去の炭化水素系洗浄機の見積結果や業界情報を独自に調査・分析することで、信頼性・安全性の高い洗浄機を製作するメーカーや洗浄液を選定することができます。

優れたメーカーの炭化水素系洗浄機をメーカー直販に負けない価格でご提案

三恵(サンケイ)は製造業のお客様が生産時に利用する設備や工業薬品等を販売している新潟の商社です。三恵はお客様の洗浄条件に合わせて、優れたメーカーの炭化水素洗浄機をメーカー直販に負けない価格でご提供いたします。
どんなに些細なことでもかまいませんので、ご遠慮なくお問い合わせください。

<お問い合わせ先>
※申し訳ございませんが、基本的に新潟県のお客様からのお問い合わせのみご対応させていただきます。

・メール:info@s-sankei.co.jp
・電話番号:0256-33-0456
・FAX番号:0256-34-7194


<ご参考>炭化水素系洗浄の検討や事前調査のための情報

世の中には、たくさんの種類の炭化水素系洗浄機・洗浄液が製品化されており、それぞれの性能は大きく異なります。お客様自身が洗浄機・洗浄液の性能や価格、導入費用等を比較検討し、お客様の条件に合ったメーカーを見つけるのは簡単ではありません。
炭化水素系洗浄について説明した書籍やホームページはいくつかありますが、炭化水素系洗浄機・洗浄液の導入のために検討・勉強するうえで知りたい情報にまで踏み込んで説明されているものはないようです。
このページでは、炭化水素系洗浄の導入を検討している方向けに、炭化水素洗浄の特徴(特長・特性)や基本・基礎知識、仕組み、使用事例等を説明しています(炭化水素系洗浄の入門編(炭化水素洗浄とは))。

炭化水素系洗浄液とその他の洗浄液の特徴(特長・特性)や性能比較

炭化水素系洗浄液とその他の洗浄液の特徴(特長・特性)や使用用途・使用事例については、次の一覧をご覧ください。
洗浄液
特徴(特長・特性)や用途等
炭化水素系洗浄液とは(炭化水素系洗浄剤とは) ・SP値(溶解度パラメータ)が金属加工油やフラックス類に近く、金属洗浄(脱脂)等に適しています
・金属部品の腐食・変色の影響が少なく、金属洗浄剤(脱脂洗浄剤)として広く使用されている
・ゴムや樹脂(プラスチック)も可能だが、一部のものの洗浄には適さない
・洗浄液のリサイクル性に優れている
・洗浄液や消耗品のランニングコストが低い
・多くの洗浄液は引火性である
・毒物・劇物ではなく、塩素系溶剤等に比べても環境負荷(毒性)が低い
・塩素系溶剤に比べ乾燥性が悪いため、洗浄機側での工夫が必要である
・塩素系溶剤等に比べて、洗浄機・洗浄液によって洗浄・乾燥性に差がでやすい
・一般的に、塩素系溶剤洗浄機や臭素系溶剤洗浄機等に比べて装置価格が高い
塩素系溶剤とは ・洗浄性・乾燥性に優れ、金属洗浄に多く利用されている
・液単価が安い
・環境負荷が高く、法規制が厳しくなっている(水質汚濁防止法や労働安全衛生法等)
(トリクロロエチレン[トリクレン・トリクロロエテン・トリクロルエチレン・三塩化エチレン]、
塩化メチレン[ジクロロメタン・メチレンクロライド・DCM・メチクロ・塩メチ・ジクロルメタン・二塩化メチレン・1.2-ジクロルエタン・メチレンジクロライド・メチレンクロリド・メチレンジクロリド]、
テトラクロロエチレン[パークロロエチレン・パーク・PCE・テトラクロロエテン・テトラクロルエチレン])
臭素系溶剤とは(臭素系洗浄液とは) ・油分溶解力に優れる
・液単価が高い
・環境負荷が高く、法規制が厳しくなりつつある
水系洗浄液とは ・安全性が高く、毒性が低い
・金属脱脂の場合、液だまりせず乾燥性のよい形状のワークを得意とする
・乾燥しにくく、錆に注意
・多くの洗浄機で排水対策が必要
(中性・酸性・アルカリ・純水)
※アルカリイオン水で洗浄するタイプの洗浄機でも排水しないタイプもあり
準水系洗浄液とは ・フラックス等に対する洗浄力がある
・乾燥しにくく、錆に注意
・排水が必要な場合、処理コストが高い
アルコール系洗浄液とは ・浸透性がよいため、細部の洗浄に適している
・油分溶解力が低い
・引火性である

炭化水素洗浄液の特徴(特長・特性)や注意点(炭化水素系洗浄とは)

一般的に、塩素系溶剤(トリクロロエチレン・塩化メチレン・テトラクロロエチレン)や臭素系溶剤で洗浄していたワークであれば、炭化水素洗浄でも洗浄できるケースが大部分です。
上記の表以外の炭化水素洗浄(炭化水素系溶剤)の特徴(特長・特性)は次のようになります。
  • 炭化水素系洗浄液(炭化水素系溶剤)は原油由来の物質(成分)であり、炭素と水素からなる化合物の総称です。その種類は炭素数や構造の違いにより無数に存在しています。引火点や沸点は、それぞれの洗浄液により大きく異なります。例えば、危険物の指定数量対策で引火点を高くした洗浄液もあります。
    炭化水素系洗浄液(炭化水素系溶剤)による洗浄の原理は、洗浄物(ワーク)に付いている油を炭化水素系洗浄液で溶解させるというものです。
  • 洗浄液によっては金属加工油の脱脂洗浄だけでなく、ハンダフラックスや動植物油の汚れ除去、バフ研磨(青棒・白棒)の研磨微粒子や深絞り加工・精密プレス等の微粒子除去向けの洗浄液もあります。
  • 一部のゴムや樹脂(プラスチック)に対して影響を与える場合があります。
  • 塩素系溶剤の場合、複数のメーカーの液を混ぜて使っているお客様もいらっしゃると思いますが、炭化水素系洗浄液の場合は洗浄液中の構成物質・組成が違うため、お勧めできません。
    また、洗浄機メーカーに連絡せずに勝手に洗浄液を変えてしまうと、洗浄や乾燥がうまくできなくなったり、火災の原因になったりする場合があります。

炭化水素系洗浄液に関する法規制

  • 炭化水素系洗浄液(炭化水素系溶剤)は引火性物質で危険物(可燃物)です。そのため、洗浄機は防爆仕様にする必要があります。また、貯蔵・取扱数量に応じて消防法の規制の対象になることをご理解いただいたうえで使用する必要があります。
    炭化水素系洗浄液の主流は第二石油類ですが、第一石油類や第三石油類の炭化水素系洗浄液もあります。
  • 大半の炭化水素系洗浄液はPRTR制度(化学物質排出把握管理促進法)の指定物質を含有しておらず、また、有機溶剤中毒予防規則(労働安全防止法)や水質汚濁防止法等の法規制を受ける物質を含有していません。また、洗浄液が空気と触れる面が5平方メートル以上の洗浄機は規制の対象となりますが、そのような洗浄機は一般的にはありません(大気汚染防止法や土壌汚染対策法等の法規制も対象外)。

炭化水素系洗浄機の仕組み(洗浄工程)と使用用途・使用事例

炭化水素系洗浄機の代表的は洗浄システム構成は、次のように複数の槽(洗浄・乾燥槽等)と蒸留再生器からなります。

上記のようなタイプの他に、安価な1槽式の洗浄機もあります。
また、パイプ等の長尺物や大型ワーク、フープ材、コイル材、板材、線材、熱処理前後専用等、洗浄ワークに合わせて作られた洗浄機もあります。
  • 洗浄では、脱気(真空・減圧)、超音波、揺動、回転以外にシャワーや噴流攪拌、バブリング等もあります。
  • 真空乾燥の代わりに、温風乾燥やエアブロー(ブロアー)、回転(スピン)、加温による乾燥方法もあります。
  • 水溶性加工油を水切りせずにそのまま洗浄できるタイプの洗浄液もあります。

炭化水素系洗浄で実績のある洗浄部品

プレス部品(プレス油)、ダイカスト部品(型抜き油)、リードフレーム(打ち抜き油)、切削加工部品(磁気ヘッド、シリンダー、バルブ、キャブレータ部品、レーザ発振器等)、研削加工品(工具等)、パイプ(引き抜き油)、実装基板(フラックス)、バフ研磨品・深絞り油付着品(微粒子除去)、動植物油加工部品、光学レンズ・水晶ウェハー・コンデンサー等の光学・電子部品(仮止め剤・保護膜・封止剤)、タール状の汚れのついた部品、袋穴・止まり穴のある部品、カシメ部品(ニッパーやペンチ等)、注射針、ボールペンのペン先、圧延ロール・フープ材、パイプ物(細管等)、電極部品、リレー部品、マイクロモータ、フィンチューブ、電線、炭素棒、ノズル、シャフト、ベアリング、焼結金属、包丁やカミソリ等の刃物、プリント基板、メタルマスク、アイアンヘッド、アルミ部品、エアバッグ部品、エバポレータ部品、カテーテル(ガイドワイヤー)、ガラス部品、ギヤ、ターボチャージャ(羽根)、ダイキャスト部品、デジタルカメラ、ドリル・チップ、ネジ、ハードディスク部品、バネ、ピストン部品、ベアリング部品、ボタン電池、ボルト、リチウム電池、ロータ、極小プレスパーツ、極薄プレスパーツ、空圧機器、建機パーツ、樹脂部品、真鍮切削部品、太陽電池、端子パーツ、釣具パーツ、釣り針、筒物、腕時計部品、PVD・CVD・DLC等のコーティング前処理洗浄

炭化水素系洗浄の洗浄性は塩素系溶剤等より劣る?

洗浄液の洗浄力だけを単純に性能比較すれば、炭化水素洗浄液より塩素系溶剤の洗浄力が優れているのが一般的です。
ただし、『塩素系溶剤+既存の洗浄機』と『炭化水素系洗浄液+洗浄機』で比べた場合、炭化水素系洗浄液+洗浄機のほうがキレイになるケースも多々あります。
炭化水素系洗浄の洗浄テストに同行されたお客様もあまりの綺麗さにビックリすることがよくあります。
これは、洗浄の仕方の工夫や蒸留再生の性能が大きく影響しています。
そのため、洗浄性は塩素系溶剤等の洗浄よりも洗浄機や洗浄液の性能に大きく依存し、カタログや資料上の見た目は似ていても、実際は大きく差がつく場合があります。
炭化水素系洗浄洗浄機の導入を検討する場合は、必ず洗浄機メーカーにあるテスト用洗浄機でしっかりテストをする必要があります(洗浄テストをせずに洗浄機・洗浄液を導入してしまって、思うように洗浄できずに困っているお客様もいらっしゃいます)。

炭化水素系洗浄は乾燥性も要注意

炭化水素系洗浄液の場合、乾燥工程でうまく乾燥できないことがあり、洗浄ワークの袋穴・止まり穴等に洗浄液が溜まったまま炭化水素系洗浄機から持ち出されてしまうことがあります。
その結果、炭化水素洗浄液の使用量が増え、ランニングコストが増えてしまいます。
多くの炭化水素系洗浄機では、洗浄液を真空ポンプで真空引きしながら乾燥させますが、やはり、洗浄機メーカーによって大きな性能差があります。
また、一部の洗浄機メーカーでは、洗浄機価格を抑えるために加温のみで乾燥させる場合もありますが、乾燥がうまくいかないケースがあります。また、加温をするための電気代が高くなり、ランニングコストが増えるという弊害もあります。
このことを考えても、必ず洗浄機メーカーにあるテスト用洗浄機でしっかりテストをする必要があります。

ランニングコストは洗浄装置だけでなく洗浄剤も重要です

多くの炭化水素系洗浄装置には蒸留再生器が内蔵されており、洗浄剤をリサイクルして再利用できます。
これは、塩素系溶剤(トリクロロエチレン・塩化メチレン・テトラクロロエチレン)や臭素系溶剤の洗浄装置よりも蒸留再生能力が高く、洗浄剤のランニングコストが塩素系溶剤等に比べて大幅に低減するケースも多くあります。
また、洗浄装置だけでなく洗浄剤も蒸留再生に大きく関わっています。炭化水素系洗浄剤として商品化されているものは非常にたくさんあり、単一物質で構成されているものもあれば、さまざまな物質が入っているものもあります。
金属加工油等の汚れ物質の沸点に近い物質(=沸点が高い物質)が含まれている炭化水素系洗浄剤の場合、蒸留再生時に回収ロスが発生します。
洗浄剤の回収性を高くするには、できるだけ汚れ物質の沸点に近い物質(=沸点が高い物質)が含まれていない炭化水素系洗浄剤を選ぶ必要があります。
また、沸点の高い物質が含まれているということは、洗浄ワークの乾燥性も悪くなることにもつながります。

炭化水素系洗浄は連続して大きいワーク洗うのが苦手?

多くの炭化水素系洗浄装置は、浸漬洗浄槽やペーパー洗浄・乾燥槽のように複数の槽で構成されています。
そのため、鍋等のように大きくてかさばるワークを連続で洗うようなケースの場合は、炭化水素系洗浄ではなく水系の洗浄のほうが合っているケースが多いです。
ただし、パイプ等の長尺物や大型ワーク、フープ材、コイル材、板材、線材、熱処理前後等の洗浄を炭化水素系洗浄装置で行っているケースもたくさんあります。
※設置スペースが広くないお客様等向けに、1槽だけで洗浄と乾燥を行う洗浄装置もあります。
※当社では薬品を使用しなかったり、排水対策が不要だったりする水系洗浄装置等もご提案・ご紹介できます。

火災の危険性

炭化水素系洗浄剤には引火性があるということで導入を躊躇しているケースもあると思います。
炭化水素系洗浄装置には、火災を予防するためにさまざまな工夫が施されています。
また、万が一火災が発生したときを想定して、自動消火機能を標準内蔵している炭化水素系洗浄装置もあります。
火災を起こさないためにも、火災が起きないように十二分に考慮して設計しており、実績のある洗浄装置メーカーを選ぶ、引火点が低い物質(=引火しやすい物質)を含まない炭化水素系洗浄剤を選ぶ、ということが大切になります。
また、火災を起こさないためにも日ごろから定期的にメンテナンスをする、間違った使いかたをしないということも大切です。

炭化水素系洗浄装置・洗浄剤を選ぶポイント

ここまでいろいろと説明してきましたが、実際にどのような炭化水素系洗浄装置メーカーや炭化水素系洗浄剤を選べばよいかを説明します。
どうしてもイニシャルコスト(炭化水素系洗浄装置の価格等の初期費用、導入費用)が安かったり、お客様の近くにあったりする洗浄装置メーカーを選択しがちですが、次の点を十分に考慮して選定することが大切です。

洗浄装置の選定ポイント

  • 洗浄ワークの形状(=洗浄装置の形状)ごとに得意な洗浄装置メーカーは異なります
    炭化水素系洗浄装置の主流は多槽式ですが、安価な1槽式タイプの洗浄装置もあります。
    また、たとえばフープ材やコイル材であれば、それ専用の洗浄装置の仕様となります。そのため、洗浄装置メーカーと言っても、『多槽式が得意な洗浄装置メーカー』、『1槽式が得意な洗浄装置メーカー』、『大型ワークが得意な洗浄装置メーカー』がそれぞれ存在します。
    そのため、仮に過去の納入実績が多くても洗浄装置メーカーであっても、お客様の洗浄ワークは得意としないケースもあり、炭化水素系洗浄装置メーカーを選定するのは簡単ではありません。
  • ランニングコストを具体的な根拠に基づいて計算できる洗浄装置メーカー
    イニシャルコスト(装置価格等)とランニングコストの両方を提示してもらうことが大切です
  • 火災対策がしっかりとられており、実績(販売台数等)がある洗浄装置メーカー
    火災に対してどのような対策(安全性対策)がとられているかはとても大事な検討材料です

洗浄剤の選定ポイント

世の中で販売されている炭化水素系洗浄剤は非常にたくさんの種類があります。炭化水素系洗浄剤を比較検討するのは容易ではありません。
単に炭化水素洗浄剤と言っても、ノルマルパラフィン系、イソパラフィン系、ナフテン系、芳香族系に分けられます。
また、洗浄剤によって洗浄性だけでなく、乾燥性、熱に対する安定性、沸点範囲の広さ(乾燥性、リサイクル性、引火リスクに影響)、臭気の強さ等が異なります。
たとえば、洗浄装置を使わず、ドブ漬けでジャブジャブ洗うのであれば安価の洗浄剤でもかまわないでしょう。
ただし、洗浄装置を利用して洗浄する場合は、洗浄力だけではなく、蒸留再生によるリサイクル性を考慮し、ランニングコストを低く抑えられる洗浄剤を選ぶことが重要です。

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